ー銀座、次の100年のためのstudy展ー

2017年1月4日 から 2月19日まで銀座レトロギャリー「MUSEE」にて開催された展覧会「銀座、次の100年のためのstudy展」。本展のために当事務所でデザイン・製作したキービジュアルは4点あります。
以下は4作品の説明になります。
※この展覧会はMUSEEを運営する川崎ブランドデザインの創業100周年事業として実施されました。

キービジュアル①:未来をアーカイブするロゴマーク

築80年以上を経た近代建築MUSEEの立面を外形として、ギャラリーがこれから積み重ねていく「未来」を上部に向かうグラデーションで表現しています。MUSEEで今後展開される展覧会の記録、ここを訪れる人たちの思い、そして建物が積み重ねていく歴史をロゴがアーカイブしていきます。

また、MUSEEのロゴを90°回転させることで、川崎ブランドデザイン100周年を意味する「K100」(頭文字Kと100周年を表す)に様変わりします。2つのロゴは同じ形状をしながら一対として機能し、MUSEE・川崎ブランドデザイン、双方の永続的発展を意図しています。
musee_logo02

logo_descript02

キービジュアル②:可能性を引き出すリーフレット

【コンセプト】
表紙と裏表紙の位置づけに優先順位を設けずに、2面ともにメインビジュアルとなるように設計しています。また、掲載情報を可能な限り高密度とし紙面におさま りきれないエネルギーを表現することで、本展コンセプトでもある「MUSEEの可能性を引き出す」ことをリーフレットで体現しています。

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)のサイトで紹介されている各種ビジュアルパーツのデザインは、本リーフレットを基にギャラリーのオーナーである川崎様ご自身により再構成したものです。
※製作したリーフレットは建築やデザインに関するギャラリー(ギャラ間等)や大学にて置かせて頂きました。

<表紙・裏表紙>
musee_reef_outside_01

<中面>
musee_reef_inside_01

キービジュアル③:ロゴモビール/動くロゴマーク

100周年記念ロゴマークをモチーフにした真鍮モビール。
ロゴモビールの制作意図は以下の通りです。

(1)モビールという可動性のある表現にすることにより、平面的なロゴが立体的に動き出す面白さ

(2)真鍮ロゴに反射した光は壁面をつたい回遊し、ロゴの断片が空間を満たしていきます。そうした空間的な変化によって100周年をささやかに祝う効果を演出しています。また動的な展示空間を計画することで、静寂なギャラリーに対する敷居の高さを軽減できればとの思いも込められています。

musee_logomobile01musee_logomobile02

キービジュアル④:映像

川崎ブランドデザインの創業100周年を機に制作した映像で、これまでの歩みと実績を200枚近いスライドで構成しています。また、今後の会社紹介等でも再生環境に依存せず活用できるように、powerpointで製作しています。
※映像は後日掲載予定